障害を持つ人たちの自己実現をめざして

社会福祉法人 梅の里とは

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設立趣意書

私達は、茨城県下に在住する「自閉症」と呼ばれる障害を持った子供を持つ親の集まりです。自閉症については、近年早期発見、早期治療の重要性が認識され、また、障害児の教育の義務化などに伴い、幼少年期の治療教育は各方面で熱心に推し進められて来ております。自閉症の障害の原因は究明途上にあり、また症状も多様であります。本態は、脳の中枢神経の発達が何らかの原因で障害を受けたために、外界からの情報や刺激に対して正しく反応をすることが極めて下手な子供と言われています。このため、子供達は懸命に努力して生きているにも関わらず、周囲と関わることが極めて困難な状態を呈しております。

ことは、義務教育という枠の中で保護されてきた子供達が、これを了えてその生活の場が更に次の集団社会に移って行くとき、極めて深刻な問題となって前途に立ちはだかってまいります。世間が、この子供達を受け入れる条件は極めて厳しく、成人となって行くこの人たちの処遇についての具体的な対策はほとんどなされていなのが実情です。

このことは、世界各国共通の問題であり、発生率一万人に三乃至五人と言われている人たちの極めて重大な社会の問題であります。

二十数年前より親が、ことの重大さに気付き、日本でも自閉症児親の会全国協議会の提唱により「各県に県木を」の合い言葉のもとに、檜の里(三重)、けやきの郷(埼玉)、はるにれの郷(北海道)、のぞみの里(福岡)、あかりの家(兵庫)、菜の花会(千葉)、槙の里(千葉)など、親が中心になってつくる施設が設立されたり誕生しようとしております。

茨城にあっては、数年前から学校卒業後の子供達のため、自安我楽工房という親も子も一体となって、農業、食品加工、織物などの作業をしながら、障害の軽減と社会適応に向かって努力する作業所を自主的に運営し、将来に向かって試行錯誤を繰り返してまいりました。人間社会に、ただ生かされていると言うだけの存在ではなく、障害があっても、共に生き、共に働き人の中で喜びと苦しみを味わうことが出来てこそ、人として生を受けた甲斐と申せましょう。

このため、当法人は精神薄弱者福祉法に基づいて精神薄弱者更生施設を設立し、特に自閉症状をもつ精神薄弱者を入所させて、自立更生に必要な指導訓練を行い可能な限り社会復帰できるよう努力して、精神薄弱者の福祉の向上を図りたいと考えております。

これら障害者がいきいきと生きる施設作りを目指し、社会福祉法人「梅の里」を設立するものであります。

昭和61年7月6日

    「梅の里」設立代表者     横山 和郎

 

梅の里の理念

『ともに生き ともに働き いきいき生きる』

「人間社会でただ生かされているというだけの存在ではなく、人の中で喜びと苦しみを味わうことができてこそ、人として生を受けた甲斐である」との趣意も元で、梅の里にかかわるひと皆が『ともに生き ともに働き いきいき生きる』を実践していきます。

梅の里の経営方針

『利用者のため 地域のため 職員のため 梅の里はある』

  • 非営利公益を目的とした社会福祉法人として当たり前だが、利用者が笑顔で安心していきいきと生きる場として、梅の里がある。
  • 非営利公益を目的とした社会福祉法人として当たり前だが、地域から必要とされる梅の里であるために、地域の福祉ニーズに応えていく。
  • 非営利公益を目的とした社会福祉法人として当たり前だが、利用者の笑顔のために「人が人を支援する」事業所だから、職員にとって安心があり、笑顔で仕事ができる環境である必要がある。だから、梅の里は職員が働く環境を大事にする。

 

 

梅の里の使命

一つ 自閉症を中心とした社会適応の難しい発達障害、知的障害の人たちに対して、専門的な支援を積極的に行います。

一つ 障害を持つ人たちが、より豊かで充実した生活が送れるように、利用者ひとりひとりのニーズに応じて、必要なサービスを提供します。

 この使命の実現のために、すべての職員で共有するとともに、職員としての日々の責務、並びに利用者と接するにあたっての基本的姿勢を明らかにするため、ここに4か条の基本姿勢を定め、梅の里の使命及び障害者福祉に携わる者としての倫理とします。

職員の基本姿勢

1.利用者の人間としての人格・尊厳を尊重し、その権利擁護に努めます。

2.支援者としての立場を自覚し、利用者の主体性、個性を尊重します。

3.日ごろから利用者の信頼を受け、かつ模範となるべき態度・行動を心がけます。

4.梅の里の役割と使命を自覚し、絶えず自己研鑽に努めます。

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